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2020年度理事長所信

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はじめに

60年を超える歴史の重みと意味。
それは、本来とても誇らしく偉大であり、大きな意味を持ちます。
しかし、数字や言葉で表すのは容易であり、今一度真価を問う必要があります。
長い歴史が紡いできたこの崇高な組織の歴史にプライドを持つことで、強い己を創造し、地域に貢献できる人財を多く輩出していくことが青年会議所(JC)の使命であり、我々にこそそれができます。その歴史を少し振り返ってみるだけで数十人を超える先輩諸氏から直接教わった事が多くあります。地域に愛を持ち未来に夢と責任を持つこと、変化を恐れず必要な変化は生み出していくこと、利他の精神を持ち強いJAYCEEでいること、誠実で愚直であるとともに真摯な姿勢でいること、モノの見方を意識し感謝の気持ちを忘れないこと、少し目を閉じて思い返すだけで多くの言葉や思いを昨日の事のように思い出すことができます。JCは年々進化をしなければ嘘になる。私はそう強く思います。
そして、いまこの瞬間も多くのメンバーが様々な背景を背負いながらこのJCで運動展開をしている事実に目を向けてください。そこには、多くの理解と期待が存在し、信じて止まない人たちがいます。自分自身のいまに対するプライド、それをいま一度見つめ直し多くの期待を背負っている自分がいることを誇りに思ってください。いま感じる自分自身こそがプライドです。
また、我々は長きにわたりこの愛する地域に存在し、運動展開をして参りました。しかし、近年行った土浦JC認知度調査の結果からも分かるように、まだまだ地域との密接度は高いとは言えない状況にあります。地域の理解や地域との連携なくしてまちづくり団体と言えるのか、私は甚だ疑問を感じます。JCは機会を提供する団体であることは言うまでもありませんが、地域との関わりをより強固にしていくことで地域に必要不可欠な団体になります。本年度全ての事業において協働を意識した運動展開をして参ります。すなわち地域とのコラボレーション(連携)です。そのためには、我々が率先して強く行動し、周りを巻き込んでいく必要があり、その我々の姿を存分に発信していくことで地域との連携が可能になり、より大きな機会の提供と市民意識の向上を図ることができます。
自分自身に誇りと自信を持ち、無限の可能性を信じ、強い信念のもと、どこまでも青年らしく愚直に運動展開をして参ります。

【人財育成~魅力あるリーダーとしての強いJAYCEE~】


 JCメンバーは地域を牽引するリーダーとして常に先頭を走り続けるべきである。そして、それは地域のことのみならず個、家庭、さらには職場のリーダーとしても同じことが言えるはずです。数年前まで土浦市青年教養講座を入会窓口として多くの人財が土浦JCの門を叩いた時代がありました。同世代の青年が堂々と大勢の前でセミナーをする姿、また、参加者の積極的な受講姿勢、魅力ある人財とは何かをこの時強く感じ、私は悔しさすら覚えました。しかし、現状は魅力ある人財が多くいるとは自信を持って言える状況ではありません。研修を通して多くのメンバーがスキルをインプットしアウトプットをしていくことがJCの研修の醍醐味であり、また、アウトプットをする過程には、さらにインプットされるスキルがあることにも目を向けて、これまで以上に積極的に自己研鑚の機会を作り、多くのメンバーにその機会を活用していただきます。そして、貴重な自己研鑚の場を経験し、スキルを習得したメンバーが未来に向かって輝き続けることがまさにリーダーとしての要素であると考え、積極的にスキルアップに挑み、魅力あるリーダーを育成していきます。
 また、デジタル化やグローバル化が進んだ現代において我々世代には多くの伝えるべき経験と心があり、青年の人財育成と同時に未来を担う子どもたちに対しても我々が地域のリーダーとして背中を見せていく必要があります。過去のキャンプ事業では、相手のことを一番に考え、厳しいことを伝えることができる地域の大人として、多くのJCメンバーが楽しくも厳しく参加者の子どもたちと触れ合ってきました。そこには、自然と生まれる絆があり、おもいやりの心や郷土愛、仲間意識など様々なことを感じてくれる子どもたちがいました。地域の大人として見せることが出来る背中。その背中を自信を持って見せること。そこに、少なからずJCの存在意義があるのではないかと私は信じて止みません。子どもたちと触れ合うことでメンバー自身もリーダーとしての自覚を持っていただくとともに、未来を担う子どもたちの成長にも繋がります。また、子どもたちに未来を見せてあげること、未来は明るくできることを想像させることも我々の使命であります。

【地域活性~市民が参加可能な魅力あるまちづくり運動の展開~】


我々は、61年の歴史にわたって、多くのまちづくり事業を行ってきました。そこには、多くの人間の感性や多くの時代背景があり、その時その人でなければ出来ないまちづくりがありました。しかし、現在はITを主軸とした情報化社会であり、まちづくりの形や可能性も大きく変化をしています。本年は従来のまちづくり運動はもちろんですが協働の要素を大きく取り入れたまちづくり運動を主軸とし、個人や団体、企業、行政など範疇に捉われず外部と連携した事業を展開致します。「餅は餅屋」という言葉がある通り各分野においてスペシャリストが存在します。そのスペシャリストと連携していくことで我々の偏見だけで運動をするのでは無く、地域に目を向け市民の声にしっかりと耳を傾ける仕組みを確立し、これまででは考えつかない新しい目線での市民参加型の新しいまちづくり運動が展開されると信じています。我々JC がその機会を創ること、そこに全力を注ぐことでより地域が活性化するものです。そして、我々には霞ケ浦という地域がもたらしてくれた資源があります。近年は「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の整備により土浦駅前にも自転車に特化した施設「りんりんスクエア土浦」もオープンし、より一層霞ケ浦という地の利を活かした地域の PR の可能性が大きく広がりました。この特徴を存分に活かした事業を積極的に開催していきます。地域の活性、それは多くの市民が郷土愛を持 って積極的に地域にしっかり目を向け向き合うことです。地域に必要とされ、子どもたちが夢を描ける明るい「まち」をしっかりと市民と共有し協働して創造していきます。

【JC運動拡大~強動、共働、そして協働へ~】


拡大の本当の意味とは何なのか。それは、JCの運動自体の拡大です。会員の増強をはじめ、運動の発信・拡散、知名度の向上等、JC運動の拡大には多くの要素があります。永続的にスケールメリットを活かした運動を展開していくためには、もちろん会員の増強はとても大事な要素であることは避けられない事実です。ただ、やはり本質的にJC運動を拡大していこうという信念がメンバーになければその思いは届かず、会員の増強はさることながら、運動の発信・拡散や知名度の向上も不可能であります。だからこそ、メンバー全員がJCの価値と運動の意味合いをしっかりと理解し、本当の意味でJC運動を拡大していく必要があります。まず、我々は地域のリーダーとしての自覚を認識して、強く運動を発信していきます。そして、共に運動展開をする同志をひとりでも多く増やしていくことでより強い運動発信に繋げます。さらには、行政はもちろんのこと、地域の団体や企業、このまちに住み暮らす市民と連携し協働のまちづくりを形にしていきます。子育て世代の貴重な意見にもしっかりと耳を傾ける機会を設け、行政にしっかりと届けます。そしてそれは、企業家の目線に捉われない新たな価値の創造に繋がり、未来を担う子どもたちの育成に寄与している親の目線を地域に伝播するとても良い機会になります。いつの日か全市民が自分たちの「まち」は自分たちで創るといった市民意識の高い素晴らしい地域になることを夢見て、諦めずに先頭を走り続けましょう。それが我々に寄せられた期待であると私は確信しています。メンバー一人ひとりがこの土浦JCに誇りをもって積極的に運動を拡大し続けていくことで、会員の増強、運動の発信・拡散、知名度の向上に繋がります。

【総務広報~組織の要として積極的に組織をけん引し発信をする~】


様々なことが簡素化され、便利になった現代だからこそ軽視してはならない美徳があります。土浦JCに伝統として受け継がれてきている「おもてなしの心」と「様式美」、この精神性は我々にとってとても大切にすべき美徳であります。攻守で表すなら「守り」の要素が強い総務広報ですが、本年度は「攻め」の総務広報として強くしなやかに土浦JCの屋台骨となります。受け身の総務ではなく、どうすれば様式美を持ち、おもてなしが出来るのかを組織の先頭を切って考え、総会はもちろん、例会や各種事業においても総務広報なくして事業なしの精神で全メンバーをけん引していきます。広報の面においてはSNSを駆使し、各種事業の広報に関しても積極的に関わりを持ち、より効果的に事業構築サイドの目線からの発信だけでなく、従来のやり方に捉われない積極的で幅広い広報活動をしていきます。どんなに良い事業を構築しても、人に伝わらなければ効果や意味は半減してしまいます。広報というツールを最大限に活かして、多くの市民に我々の運動を伝える場を創出するよう、誰よりも厳しい目線を持って広報活動を展開していきます。それはJC運動の拡大にも大きく繋がることにもなり、総務や広報といった事務方から事業が大きく広がるようなとても大きな意味合いを持つ委員会として内外問わず大きく発信を続けていきます。有形無形の全てにおいて軸は外れなく大切であり、根幹を成します。まさに、総務広報は土浦JCにおいて軸であり、要であり、根幹として組織全体を牽引していきます。

【むすびに~強さ・優しさ・感謝~】


「やさしくあるために、つよくなる」
私が入会してすぐに耳にした日本JC歴代会頭のスローガンであります。強さと優しさ、一見相反するもののように感じますが、私はこの言葉が大好きです。不器用で決して素直ではない自分の性格は自分が一番知っています。しかし、そんな自分でも幼少期から相手をおもいやることだけは意識してきました。その結果私は強さという優しさを見つけました。それは同時に頼るということ、人の世話になるということからの逃避でもありました。しかし、JCに出会い多くの先輩から頼ること、世話になることとは人に感謝をすることだということを学ぶことが出来ました。これは、自分の枠で収まることなく人を頼り、多くの可能性を広げていきなさいという意味だと理解しています。人に感謝する機会の少ない人間はどこか独りよがりで弱い部分があると思います。だからこそ、自分が信じてきた強さという優しさに感謝というエッセンスを加えて本職を全うしていこうと強く決意しました。そして、この優しさは大人になった今でもまだまだ磨くことが出来ます。だからこそ、メンバー全員に臆することなく多くの挑戦をしてもらい、強さという優しさを身につけ、人にたくさんの感謝を出来る人間へと成長する機会を創出していきます。また、JC活動の中で得られる一番の宝は友であります。何をするかも重要ですが誰とどのような過程でやるか、それが一番大事であり、本気で向き合った人間にしか分からないものがあります。青年期にしかできない仲間との絆づくりをJC活動を通して成し遂げて欲しい。本気に取り組み、本気でぶつかれば必ず絆は生まれます。そして、それは一生の絆になり、何十年先もずっと信頼し合い、笑い合える友達でいることができます。
土浦青年会議所61年の歴史に恥じぬよう、誰よりも強く優しくたくさんの感謝をし、組織の先頭を走り続け、プライドを持ってこの歴史ある土浦青年会議所の理事長職を務め上げることを全メンバーにお誓い申し上げます。

 

いつまでもこの組織がひとを成長させ
この先もずっと、愚直で誠実な青年が地域をけん引している。 これは夢でも想像でもなく、現実となる。
この組織にはそれほどの魅力とパワーがある。
この崇高な組織を一年間責任を持ってお預かりし、
より地域に必要とされる組織へ自信を持って進化させます。 そして、誇りとともに未来へと託します。

基本方針


1. 人に優しく感謝できる強く魅力あふれる人財の育成
2. 地域をしっかりと巻き込んだ市民と協働した地域活性
3. 地域との連携、仲間との絆、運動の発信を意識した真のJC運動拡大
4. 強くしなやかで積極的な効果のある総務広報

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